～春便り～ いかなご の釜上げ

もうすぐ「いかなご漁」が解禁です。

私の住む街の名産品のひとつ「いかなごの釘煮」はこの新子で作ります。

釘煮も美味しくてオススメなのですが、私は「新子の釜揚げ」が1番大好きです。

これさえあれば、おかずはいりません。熱々ご飯の上に釜揚げを乗せて

お好みで炒り胡麻や醤油なのどを少し垂らして食べると絶品です。


この「釜揚げ」というのは、生の新子を塩味で湯がいただけのシンプルなものなのですが

素材が美味しければ、もうこれだけで十分なんです。

私の親戚は「水産加工業」を営んでいて、ちりめん、釘煮、いりこなどを加工販売していて

私も学生の頃にはバイトさせてもらってました。

漁から上がりたての魚を、加工場でお風呂のような大きな釜で湯がき

網に広げて天日干しをするという一連の作業を行います。

やった事のある人なら分かると思いますが、これは思いのほか、かなりの重労働です。

釜から上がりたての時は、湯気でやけどをしそうになりますが、その熱さに負けず

チョビっとつまんで食べた時のその美味しさといったら!!!　もうたまりません(^o^)丿

幸か不幸か…この美味しさを知ってしまった私は、普通のお店では買う気になりません。

いくら一流のお店で高価な値段で出されたとしても、この湯がきたての美味しさには

かないませんからね(^^ゞ

そして間もなく、母手作りの「いかなごの釘煮」が我が家の食卓に並びます。